虚ろな答え

いつも作品を創っている中で、触ってはいけない、触らないほうがいい状態やものがあります。残すべきものは物質の個性であり、法則の個性であると考えています。整えるように手を加える部分があり、それらを見極めること、磨くことはとても重要で難しいことと思いながら打ち込んでいます。

人も同じだと思うのです。受け入れるべき自分の個性、人の個性はしっかりと尊重する。改善し磨くものが「何か」をしっかりと見極め、人間的成長をすることが心に余裕が生まれて、より魅力ある人になると思われます。


その『見極め』を、判断の質を、どうすればより上質にすることができるのか?


それは簡単な言葉だと、「がっかり」とか、心の底まで思う「残念」という気持ちが大事だと思われます。そして、底から登ることがチカラに私はなりました。泣いていた子供もいつかは泣き止むように、泣き止んだ後は少しスッキリし前に進む準備が整うように思います。

では、本当にがっかりする状況。を作るには?

それはまずはじめに本当に一生懸命打ち込むことから始まります。

何をすればいいか。それは、まず行動し何が好き。時間を忘れて没頭できるものをまず、これかな?と思うものでも探して、挑戦する。それが、没頭できるものとなったら、全力でやりこむことです。そして、それによって何か結果が出ればよし、より高みを目指す。そして良い結果も出ずに思いもよらずの結果になってしまったら、心底がっかりする。そんだけやったということ。それができたら、それもまた大きな飛躍のチャンスだ!と思うのです。


偉人たちは貧困や、困難な状況、耐え難いような苦痛、選択肢がないに等しい家庭環境から生まれた人たちが多いように思われます。先駆者たちのおかげで、選択肢が多い私たちはどうするのか?を考える必要があると思われます。松下幸之助のように体が弱いにも関わらず丁稚奉公をし、何人も兄弟を亡くしながら生き、選択肢の極めて少ない環境を同じに体験しようと思っても難しいと思います。ですので、偉人にならなくとも私たちができることは全力を尽くすということです。

美容師の修行時代は特に睡眠時間は三時間ぐらいでした。それは鍵を預かり、朝練を朝掃除の前にして、終了後も練習し帰りは1時。そこからコンビニや本屋でスタイルの流行、建築、雑誌なんでも読みました。そんな毎日は体が起きるの辛くしました。が、楽しかったのです。自分はいつか自分がなりたい世界に通用する美容師になる。そのために今これを全力でする。その気持ちだけでした。


今では社会がブラック企業問題があったので、体と精神を酷使させ続けさせられた多くの従業員は、以前よりは法律に守られています。

それは選択肢をまた与えられた。ということです。

体は限界があると思います。その限られた体を大切にしながら、うまく配分しながら、自分の幸せとはなにかを探していくのが、人生を楽しむことの一つと思います。この選択肢をより多く与えられた時代は、人生という時間を制限された中で集中力を高めて打ち込むということを誰の指図も受けずに自分でマインドセットしなくてはならないということです。簡単ではないですが、自分でスイッチを操れるようになれば、どんな人間にもなれると思います。

これは責任と自由は関わりが強い関係で、「自由」があるからこそが責任あるということだと思います。選択肢という「自由」をよりあたえられた中では自分を押す責任がより深くなっています。私はとても歓迎すべきことだと思っています。難しい事ではあるかもしれませんが、何か少しのきっかけでそれができるようになったりもすると思います。


誰もが後悔をするために生きたいと思わないと思います。ならば、情報を集め、好きを探し、それに全力を注ぎ、挑戦する。これを繰り返す必要があると思います。


打ち込むものが何かは重要ではないと思います。自分の内側が好きと思うことそれに対して、全力を尽くしていけば、心が次に動いた時は、それはまたそれ以上に好きが見つかったことだと思われます(私が美容師からブランドを設立したように)。これは自分の個性といわれる魅力の探求でもあり、好きや信じるものに没頭するうちに自分が磨かれ、自分の魅力を誰かが感じてくれ、その反応を見て自分の個性、魅力はこれなんだ!と思うのだと思います。

最近特に面接をして思いました。まだ、何をしたいかが曖昧でも、これではないか?と思って、好きを真剣に探し、没頭している人はピュアで、同時に一生懸命生きている人であることが多いです。その成熟していない、強さがとても魅力的だとも思います。

私もいつになっても、どこにいても、何をしてても、幸せな気持ちを常に持った人になりたいと思います。


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